代替馬アルアインシチー 第6戦


美浦の坂路で見せた4F49秒台の脚力は非凡な能力を示す。

前走、初芝でメンバー中最速の上がり33秒4を計時!!

しかし、次走後北海道に遠征予定も疝痛を発症し休養。

結局動きに精彩を欠くまま出走。

8月30日 新潟6R 3歳未勝利 芝1000mは、13着大敗。

もう、実質的に出走の機会もなく、引退は必至。

レース回顧と時計の分析を掲載。

(2009年8月31日完結)

2009年6月1日作成

これ以降は6月11日に作成

●6月7日 東京3R 芝1400mに出馬投票も除外

 6月7日 東京3R 3歳未勝利 芝1400m 混合戦に出走想定、出馬投票を行いましたが、非抽選除外となりました。

●6月14日中京2R 芝1200mに出走想定!!

 先週に引き続き、今週も6月14日 中京2R 3歳未勝利 芝1200m 混合戦に出走想定されています。想定数はアルアインシチーを含めて33頭で、優先出走権もなく、前走からも間隔もそんなに空いていないアルアインシチーの非抽選除外は濃厚です。

これ以降は6月12日に作成

●今週もやはり除外

 6月14日 中京2Rに出馬予定だったアルアインシチーですが、今週も除外されました。ダート戦なら出走可能でしょうが、やはり前走の内容なら、芝が合いそうな気がしますし、ここは妥協せずに、出走できるまで芝のレースを狙って欲しいですね。

これ以降は8月10日に作成

●北海道に遠征予定も疝痛で休養、7月31日に帰厩

 前走後、出走機会を求めて北海道に渡る予定でしたが、輸送直前に疝痛を発症し、大事には至らなかったものの、約1か月半の休養を余儀なくされました。未勝利戦も末期という時期が時期だけに痛い休養となりましたが、疝痛と言っても腸捻転など酷ければ死に至るケースもあり、安堵しました。

 7月31日に美浦トレセンに帰厩し、プール調整などを経て8月9日に15−15を乗られるまでになりました。

 次走はやはり前走でがらり一変を見せた直千競馬がベストですが、今週の16日を逃すと来週は牝馬限定戦しかないため30日のレースになってしまいます。直千のレースはその次の9月5日が3歳未勝利戦としては最後ですから、本当にチャンスは残り僅かです。
 今週出走したいところですが、まだ追い切り本数が少なく、8月30日に賭けるのでしょうね。

これ以降は8月26日に作成

●追い切り情報(8月26日更新)

前走前 5月13日 美浦南坂路 稍重馬場 一杯
2回
助手
4F 計測不能
3F 計測不能
2F 計測不能
1F 計測不能



5月27日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 53.6
3F 38.9
2F 25.9
1F 13.1


6月3日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 53.4
3F 38.7
2F 25.6
1F 12.9


6月7日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 57.2
3F 42.6
2F 28.4
1F 14.5


6月11日 美浦南坂路 稍重馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 53.6
3F 39.2
2F 25.7
1F 12.9


7月31日 帰厩


8月5日 美浦プール


8月9日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 59.7
3F 44.1
2F 29.5
1F 14.6


8月16日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 56.2
3F 41.5
2F 27.9
1F 14.1


8月19日 美浦南坂路 良馬場 馬なり余力
2回
助手
4F 56.7
3F 41.3
2F 26.6
1F 12.7
ビンテージワイン(2歳新馬)馬なりに1.3秒先行同入


8月26日 美浦南坂路 良馬場 一杯
2回
鷹野宏史
4F 54.1
3F 39.5
2F 25.9
1F 12.9
 5月27日、13−13のやや速いところを乗られました。前走は芝で最速の上がりといいところを見せたアルアインシチーですが、スタート直後の不利が堪え、7着と優先出走権を逃してしまいました。それにより、芝のレースに出走することは難しく、調整も困難を極めます。
 上手く仕上げることが出来て、芝に出走できればそこそこやれるのでしょうが、上手くいって欲しいですね。

 6月3日、今週も13−13で追われました。除外の可能性が濃厚なので目一杯仕上げることができません。優先出走権がないというのは、なんとも歯がゆいですね。

 6月7日、14−14でしょうか。今週も除外濃厚ということで、調子を落とさないように、かつ目一杯に仕上げないように難しい調整が続いています。とにかく、優先権が欲しいですね。

 6月11日、やや早めの13−13で追われました。しかし、予想通り今週も除外になりました。

 8月9日、疝痛の影響でしばらく放牧されていましたが、7月31日に帰厩。8月9日に久々の時計を計時しました。15−15ですが、まだ軽く本数が必要になりそうです。

 8月16日、負傷後としてはかなり速いところを乗られました。出走目標は8月30日ですから、ここからペースを上げていけば十分間に合いそうです。

 8月19日、2歳新馬相手に先行して同入ですが、こちらは今週出走予定ではありませんので、出走する相手を仕上げる為のもので心配ありません。むしろ1週前の動きとしてはなかなかいいのではないでしょうか。
 来週の最終追い切りは、もっと動きが良くなる気がします。動きが良くなって、一番出たい芝直1000mに出走できれば、言う事なしなのですが。

 8月26日、本番騎手鷹野宏史を背に一杯に追い切られました。ひと頃に比べると動きはイマイチですが、休養明けで、そんなにいい状態ではないにもかかわらず無理に芝の1000mを目指して出走するわけですから、仕方ありません。
 格段に悪い動きということもなく、出走できない状態ではないと思います。
 私ほっさんの追い切り評価は本数を評価して「B−」です。

●気になる出馬想定表

出馬想定表 8月29日 新潟7R 3歳未勝利 芝1400m 全23頭
馬名 前走騎手 前走 過去着順 追い切り
17 アドマイヤホーム 伊藤工真  7/26 未勝利 新潟芝1200 10 10
アルアインシチー 鷹野宏史  5/16 未勝利 新潟芝1000 14 12 B−
イドゥナ 丹内祐次  8/02 未勝利 新潟芝1800 15 13 14
ウインロックオン 初出走
10 オンワードフロイデ 勝浦正樹  6/18 交流 川崎ダ1500 12 11
14 キタノサング 草野太郎  7/18 未勝利 新潟芝1400 17 17 16 14 12
シルキーモモ 大野拓弥  6/13 未勝利 東京ダ1300 14 14 13 11 12
シルクキュリアス 石橋脩  8/09 未勝利 新潟芝1400 18 18
ジョウノリリー 後藤浩輝  8/15 未勝利 新潟芝1400 10 13 16
11 スマートシーガル 柴山雄一  6/21 未勝利 福島ダ1700 15 13 14
タケデンエイブル 池崎祐介  4/26 未勝利 福島芝1800 14 14 10 12
18 チュラヌウジ 勝浦正樹  7/27 交流 盛岡芝1700 14
ドリームエンジェル 鷹野宏史  2/08 未勝利 東京ダ1400 15
ハワイアンシェーナ 国分優作  8/02 未勝利 札幌ダ1700 10 12 11 13 13
ヒーローニナルトキ 嘉藤貴行  8/08 未勝利 新潟芝1600 17 14
ヒシチャプター 的場勇人  8/08 未勝利 新潟芝1600 14 13
ヒゼンノキセキ 内田博幸  8/15 未勝利 新潟芝1400 15 16
12 フェアーシャトル 村田一誠  7/04 未勝利 福島芝1200 12 11
12 ブロードスマイル 田辺裕信  7/04 未勝利 福島ダ1150 14
14 マチカネビャッコ 吉田隼人  7/19 未勝利 新潟芝1600 10 15 12 10
ヤマニンオクタゴン 柴田大知  8/09 未勝利 新潟芝1400 14
14 ヤマニンドレープ 池崎祐介  7/19 未勝利 新潟芝1600 11 12 12
ラドラーダ 北村宏司  8/08 未勝利 新潟芝1600
ロードハロウィン 大野拓弥  7/26 未勝利 新潟芝1200 11 13 14
 想定数は23頭ですが、現在の状況ですと、優先出走権のない前走が8月の馬は除外される計算になります。

 アルアインシチーは出走順位8位ですので、ここを選べば出走は確実でしょう。しかし、キャロットクラブの超良血高額馬ラドラーダが出走しますが・・・。もはや2着以降は必要ない時期です。メンバーによってはレースを替えた方がいいかも知れません。

これ以降は8月27日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 8月30日 新潟6R 3歳未勝利 芝1000m 全18頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アドマイヤホーム 福永祐一  7/26 未勝利 新潟芝1200 10 10
アルアインシチー 鷹野宏史  5/16 未勝利 新潟芝1000 14 12 B−
アームズトウショウ 村田一誠  6/28 未勝利 福島ダ1150 12
エムオーソブリン 池崎祐介  6/21 未勝利 福島芝1200 15 11 11
エンセー 丹内祐次  7/26 未勝利 札幌芝1200 16
コスタズメラルダ 大野拓弥  7/25 未勝利 新潟ダ1200
シノブワンダー 小林淳一  7/12 未勝利 福島ダ1150 11 10
シルクシスター 武士沢友治  7/05 未勝利 福島芝1200 11 15 15 12 14
シルシ 江田照男  5/23 未勝利 東京ダ1300 16 15 11
スイートフローラル 北村宏司  8/02 未勝利 札幌ダ1700 10 11
ステップアンドゴー 西田雄一郎 12/20 未勝利 中山芝1600 15 15 12 11 15
セトウチキララ 宮崎北斗  6/14 未勝利 中京芝1200 17 15 15
ソアーヴェ 中谷雄太  7/12 未勝利 福島芝1200 10 10
タケショウナムジ 伊藤工真  7/11 未勝利 福島芝1800 12 16 11
タケデンエイブル 二本柳壮  4/26 未勝利 福島芝1800 14 14 10 12
マイネルクロッシュ 松岡正海  8/16 未勝利 新潟芝1000 11 14
メイブルーム 木幡初広  8/16 未勝利 新潟芝1000 16 14
ユリカチャン 高橋智大  7/19 未勝利 新潟ダ1200 10 16

騎手の太字は乗り替わり。

●新潟芝1000mコース解説

 01年に完成した日本で唯一の一直線のコース。スタート地点はホームストレッチの1番左端。
 最大の特徴と言えば、外枠が非常に有利であること。特に開催が進み、内回りと外回りを共有する部分の芝に入った場合は、絶対に外の方が芝状態が良好。従って、枠なりに真っ直ぐ走れば最短の距離でゴールすることができる外枠が有利というわけだ。その他の枠の馬でも、スタート後に外へ外へ進路を取るため、馬群がスタンド前のラチ沿いに押し寄せてくる。
 脚質的には逃げ・先行馬の好走が最も多いが、差し馬も十分対応できる。
 わずか1000mの勝負といっても、全部はトップスピードでは走れないので、きっちりとした末脚を持つ馬は逆に有利。他場の1200mとは少し趣きが異なり、小回りが苦手なエンジンのかかりが遅いタイプの馬でも対応できる。
 ダートから転戦してきた逃げ、先行馬が穴をあけるのも特徴。
有利な枠順 外枠
有利な脚質 逃げ、先行
ポイント 枠順、真っ直ぐ伸びる末脚
種牡馬ベスト サクラバクシンオーが断トツ
連対騎手ベスト 柴田善臣、中舘英二、後藤浩輝、江田照男、田中勝春
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 56秒6 57秒7
2歳未勝利 56秒6
3歳未出走 56秒6 56秒6
3歳未勝利 56秒1 56秒5 56秒3
3歳500万 55秒4 56秒0
古馬500万 55秒4 55秒9 56秒4
古馬1000万 55秒0 56秒0 55秒4
古馬1600万 54秒4
古馬オープン 54秒3

これ以降は8月30日に作成

●専門誌の印と評価

競馬ブック

予想家の印

 アルアインシチーは無印


スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
アルアインシチー 60 48 32 60

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

アルアインシチー(7着)

 「発馬後50メートル進んだあたりで両側から挟まれてしまい、今日は流れに乗り切れなかったが、芝の適性がありますね。スムーズなら掲示板にはこれたでしょうし、次が楽しみです。」(鷹野宏史騎手・競馬ブック)

●各陣営のコメント

アルアインシチー

 「放牧明けも好仕上がり。前回の脚は悪くなかったし、2度目の直線競馬で前進を期待。」(谷原助手・デイリー馬三郎)

これ以降は8月31日に作成

●レース 

 スタートはいつも悪くないアルアインシチーですが、前走はスタート直後他馬がよれて進路を塞がれたのに対し、今回は逆に自身が右によれて(外の馬場のいいところを通ろうとしたのか?でもそれだったら騎乗停止になりますね。なっていないから違うのでしょう。)他馬の進路を塞ぎます。

 その後、二の脚の差(わざと)後方に下げたのか?で徐々に後退。15番手の馬場の真ん中を追走します。芝もかなり傷んできており、比較的馬場の良い外へ外へと行く馬が多い中、真ん中を行くのは常識的には無謀ですね。

 それでも前走と同じ脚で上がりますが、2頭交わしただけの13着。引退当確となりました。

●時計の評価

 前走はスタート直後に不利を受けての7着ということで今回期待されたアルアインシチーですが、終わってみれば前走は相手に恵まれただけでした。

 前走の走破タイムは前2ハロンが23.5秒の上がり3ハロンが33.4秒。今回は同23.4秒の同33.5秒で全くと言っていいほど同じところを走っています。

 それでいて前走は最速の上がりで「オッ」と思いましたが、今回は掲示板に載った5頭は全て上がり33.3秒以上、内2頭は32秒台と前回のアルアインシチーの上がりを大きく上回っており、アルアインのように後ろから行っての33.5秒程度の脚では勝ち目はありません。

 今回はアルアインシチーは本調子でなく、調子が良くて不利がなければもう少しはやれそうですが、たかが未勝利クラスで調子落ちとはいえこれだけ負けるのであれば、上のクラスに行ったところで先は見えています。

●今後の展望

 例えば競馬ブック誌の信用できるデータであるスピード指数を見ましても、アルアインシチーの過去5戦の中で、一番良かった前走でさえ指数”60”。初戦は4着と言っても指数”34”で超低レベル。

 未勝利クラスの勝ち負けが指数”70”ですから、結局遠く及ばなかったということになります。

 残念ながら、ここまでと見るべきでしょう。

●最後に

 マドリードシチーの代替のギムレットシチーの代替馬としていただいたアルアインシチー。3着には来るものの勝ち切れなかったギムレットシチー同様、いいところまでは来ましたし、2戦目や今回など、走る前は多少期待できるレースもありました。

 私の中ではギムレットシチー特集で何回も書きましたように、ギムレットシチーだけでかなり楽しませて貰いましたし、十分満足していましたので、その代替馬であるアルアインシチーがこれだけ走ってくれれば本当におなか一杯です。

 明日のクラブHPの近況で引退が発表になるでしょうが、なんの異論もありません。

最後までご愛読ありがとうございました

2009年6月1日作成 11日、12日、8月10日、16日、19日、26日、27日、31日加筆
アルアインシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

第5戦 2009年 5月16日 3歳未勝利 新潟芝直1000m (7着/14番人気)

第4戦 2009年 4月 4日 3歳未勝利 中山ダ1800m (12着/8番人気) 特集組まず

第3戦 2009年 2月28日 3歳未勝利 中山ダ1200m (9着/7番人気)

第2戦 2009年 2月 7日 3歳未勝利 東京ダ1400m (9着/3番人気)

初出走 2009年 1月25日 3歳新馬 中山ダ1200m (4着/12番人気)

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